こんにちは、教授会代表の紗那教授です。
久しぶりのブログ更新です。
今日は読了した『本当は怖い雑魚モンスター』(鈴山理市様 著)の紹介です。
概要

〝とるに足らない身近なザコ〟 と侮るなかれ。彼らによる年間死者数は、ドラゴンのそれをはるかに上回る…! ※本作には暴力的・性的・グロテスクな表現が含まれますのでご注意ください。 大ネズミやスライム、その他……戦慄のケース7件を集めた事件ファイル風短編集。 かっこよくて強いヒーローやヒロインが華麗に戦う素敵ファンタジーは皆さまに任せるとして、大したことない雑魚相手に生き死にがかかった泥臭いお話を詰めました。 実録サスペンスやモンスターもの、スリラー映画がお好きな方向けです。
「【ハイファンタジー】本当は怖い雑魚モンスター【R15】」MYST&CLAST@Text-Revolutions Extra 2 – Plag!
感想

体裁
A6サイズ128頁の本で、印刷所はみんな大好き、ちょ古っ都製本工房様です。
タイトル通り、表紙にはネズミやスライムが描かれていますが、R15と記載があるように見るからに危険な香りがプンプンですね。
ファンタジーの世界では雑魚モンスターとして扱われる彼らですが、果たして本当にそうなのだろうか……?
余談ですが、僕の大好きなゲーム『Bloodborne』ではどちらも聖杯ダンジョンにおいては油断していると、あっさり逝ってしまうウザいやつらです。
感想
この本で紹介されている雑魚モンスターは以下の通りです。
- ジャイアントラット
- スライム
- 野盗
- アンデッド
- ハーピー
- ゴブリン
- インプ
こららのモンスターそれぞれに対し、1エピソード1授業という形で解説がされていきます。
全てのモンスター一つ一つに対して思いがありますが、全部紹介すると膨大な量になってしまいますが、個人的にはスライムの話が一番恐ろしかったです。
理市さんは元々R15作品を書いているだけあって、本当に雑魚モンスターだからといって油断していると恐ろしい目に遭うということが、文章からひしひしと伝わってきました。
個人的に理市さんの代表作だと思っているミステリー小説『スポット イン ザ スポット』は現実世界のアメリカを舞台にしていますが、本作のようながっつりなファンタジーもがっつり表現できていることに驚くばかりです。
多才とはまさにこのことかと思いました。
僕も多様なジャンルを書く物書きですが、読者がその世界に没頭できるような物語が書けているかという点は甘いところがあるので、とても勉強になりました。
しっかりとした下準備がなされていることを感じました。
次回では雑魚ではなく、もっと強力なモンスターが紹介されるということで、楽しみです。
特にヴァンパイアについては、今現在でも書いている身としてぜひとも勉強させていただきたいですね。
こんな人におすすめ
・がっつりハイファンタジーな世界観を楽しみたい人
・ファンタジーの中でも、どちらかと言うと戦士や魔法使いではなく、モンスターが好きな人
・モンスター図鑑として楽しみたい人
コメント