こんにちは、ブログ担当の瀉音です。
先述の記事で仕事が修羅場を迎えていたと申し上げましたが、正確には炎上状態で、今も尚続いています……。(消化される日は来るのだろうか)
さて、今日のテーマはベテランサークルも悩むことがある、『印刷用紙の種類』です。
印刷会社のホームページを見てもらえれば分かりますが、世の中にある用紙の種類は膨大です。
その中でも、同人誌にしばしば使われている、3種類の用紙について解説していきます。
印刷会社での発注を考えている方は、実際に注文する前に、紙サンプルがもらえるなら取り寄せた方が絶対に無難です。
上質紙

上質紙とは、簡単に言うとコーティングの施されていない、スタンダードな用紙です。
写真は当サークルの小説作品『百獣の女王Ⅰ』の表紙で、用紙は白上質180kgです。
ちなみに印刷会社のホームページを見ていると、用紙の後ろに●kg又は●kと記載があります。
これは紙の厚さを表しています。
上質紙の場合、150~180kgあたりは分厚いので、本文よりも表紙に適しています。
70~90kgあたりであれば、本文に適した厚みとなります。
ただ、個人的に本文に使用する場合、90kgは厚くてやや捲りにくい印象です。
絵が中心の本ならいいですが、総ページ数が100ページを超えるような文章作品の場合は70kgを薦めます。
淡クリームキンマリ

淡クリームキンマリは書籍用紙とも言われ、主に当サークルのような小説作品を出しているサークルの多くに好まれる用紙です。
写真の『百獣の女王Ⅰ』も本文には、淡クリームキンマリ70kgを使用しています。
株式会社ポプルスさんにお願いして刷ってもらったものですが、たとえコピー本だとしても、この用紙を使用するだけでグッと文芸作品感が強まります。
この写真では分かりにくいかもしれませんが、市販の文庫本のように、用紙に黄味がかかっています。
ちなみに今まで見てきたサークルさんの中で、白上質と淡クリームキンマリを間違えて印刷会社に発注してしまったという何人か見てきました。
印刷会社さんに注文するときは、くれぐれもボタンやチェックボックスの押し間違いに注意してください。
個人的な意見としては、文芸作品であれば本文の用紙は、淡クリームキンマリを選択されることをオススメいたします。
※印刷会社によっては取り扱い自体がないこともあるのでご注意ください。
コート紙

コート紙とは上質紙とは違い、製紙過程の最後にインクの発色がよくなるようにコーティングされた用紙のことです。
写真は『百獣の女王Ⅰ』のカバーですが、カラーがはっきり表れていますよね。
コート紙110kgで、クリアPP(フィルムコーティング)加工を施しています。
艶が出ているので、写真のように私の部屋の照明が反射していますね(笑)
文芸作品であれば、本文に使うことは無いと言ってもいいでしょう。(そもそもそんな設定をしている印刷会社さんもいないかなと)
文章よりもカラーのイラスト等に適した用紙です。
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