こんにちは、紗那教授です(/・ω・)/
今回は前記事の続きで、同人誌即売会当日の中編ということで、解説していきます。
この辺りになるとイベント要項のルールに従っていれば自由ですが、ぜひやってみるといいと思うことや、気にした方がいいというポイントを解説していきます。
開場直後の心の持ちよう

一般入場開始時間になったら、運営陣のアナウンスが入ります。
皆と一緒に拍手で開場を祝いましょう。
多くの一般来場者たちが会場に入ってきます。
人の多さに圧倒されるかもしれませんが、焦らなくても大丈夫です。
最初は緊張しますが、普段から共通の趣味を目的に大勢の人たちが集まる空間にいるということは、なかなかないと思います。
つまり、非日常的な体験こそ、同人誌即売会の醍醐味の一つです。
開場後すぐに自分のブースに人が来なくても、焦る必要はありません。
特に初参加であれば人脈ができていないのは当然のことですし、前のチャプターでも述べた通り、短時間で小説の魅力を伝えるのはとても難しいことなのです。
毎年サークル参加経験を積んでいる僕でも、開場2時間経ってもブースに誰も来てくれないなんてこともあります。
レイアウトの見栄えがよくないのか、宣伝が足りなかったのかなど、思い悩むこともあります。
ですが、来なかったら来なかったで、堂々としておきましょう。
いずれ別記事にしたいと思っていますが、精神衛生上、低い目標を定めておくといいと思います。
例えば、
- このイベントで1部捌けたら万歳
- ブースに来てくれた人に声を掛けることができたらオーライ
- 買い物に出かけて誰かと会話できればOK
「?」と思った方もいるかもしれません。
ですが、初めてのイベントで何部くらい捌けるかわからないビギナーサークルなら、尚更定めることをおススメいたします。
ハードルを上げるのは、一回イベントを通してみてからでも遅くはありません。
待ち時間中の行動

毎年同人誌即売会に参加していると、ブースで来訪者を待っている間のサークルさんの行動は、本当に千差万別だなと感じます。
迷惑にならなければ、何をしていてもいいですが、主な行動をリスト化するとこんな感じです。
- 椅子に座る
- 立つ
- イベントのカタログ閲覧又は読書
- 作業(執筆、お絵描き・スケブ等)
- 隣のサークル又はブース内のメンバーとお喋り
- スマホ
- ゲーム
- 睡眠
待ち時間中どうすればいいか分からないという方は、ぜひ買い物に出掛けてみましょう。
印象がいいと思ったサークルを模範にし、悪いと思ったサークルは反面教師にしましょう。
ちなみに僕はブースの真ん前に訪れても、見向きもせず声も掛けず、ずっとスマホやゲームやっているサークルの本は買いません。(スマホやゲームをやっていること自体に不快感はありません)
声を掛けてみる

イスに座って他サークルの作品などを読みながらでもいいですが、通路を歩く人たちの視線は意識しましょう。
中には、ポスターやお品書きをじっと見てくれる人もいます。
自著を立ち読みしに来た方には勿論、自分のブースへの視線を感じたときは、読書など自分の行っていることを一旦中断して声をかけてみましょう。
例えば、立ち読みしに来てくれた方には「こんにちは」「それは○○小説です」と。
視線を向けてくれている人には、「よかったら見ていってください」「立ち読みだけでもどうぞ」など。
注意事項としては、台詞の内容よりも周囲への配慮です。
声掛けは、自分のブースの正面にいる人にしましょう。
自分のブースの幅を越えた斜めにいる人に声をかけることは、隣のブースに土足で踏み込んでいるようなものです。
また、来てくれた人が隣のブースに、はみ出していないか確認しましょう。
はみ出ていた場合は、自分のブースの幅に入ってもらうようにお願いしましょう。
これはサークル側の義務であり、イベントによっては要項にしっかりと記載されています。
隣のサークルに迷惑をかけず、皆で楽しい空間作りをしていきましょう。
ちなみにブースに来てくれた初対面の方でも、会話が弾んで長時間話し込む場合があります。
それは幸せなことですが、話に夢中になりすぎて、他の購入・立ち読み希望者の視線を見逃さないように注意しましょう。
その場合は会話を一旦止めて、目線を向けてくれている人に一声かける方がいいと思います。
もしかしたら、あなたの作品を読みたがっている人かもしれません。
同人誌即売会は日常的に開催されているわけではないので、可能な限り色々な人に作品を見てもらいましょう。
輪が広がっていく楽しみも、同人活動の醍醐味の一つです。
名札はあってもいいかも

以前記事にした忘れ物チェックリストにはあえて書きませんでしたが、名札を首からぶら下げておくと、何かとメリットがあります。
デメリットになる要素はないので、用意しておくことをお勧めいたします。
僕の場合、写真のような胸ポケットに止めるタイプのものを使っています。
このような専用の名札を作ってもいいと思いますし、名刺を入れてもいいと思います。
名札のデザインとしては、SNSで使用しているアイコンを印刷しておくと、フォロワーさんが「あ!あの人か」と気づいてくれることがあります。
目立たせるために名前を大きく見せ、サークルのキャッチフレーズやロゴを入れるなど、色々工夫してみましょう。
離席について※重要※

複数人のサークルの場合
もしあなたのサークルが2名以上で参加しているなら、御手洗い又は買い物に行きたい時に、店番を相方に任せてから行くようにしましょう。
せっかくサークルメンバーが複数名いるなら、買い手の機会損失を避けるため、常に店番が居る状態をキープしておきましょう。
座りっぱなし、立ちっぱなしというのは、しんどいものです。
サークル内で交代しながら、店番を担当したり、買い物に出掛けましょう。
個人(一人参加)サークルの場合
本当にしんどいのは、あなたが個人サークル(一人参加)である場合です。
離席してブースに誰もいなくなるというのは、基本的に2つのリスクがあります。
- 買い手が本を買えない
- セキュリティ面
買い手が本を買えないことについては、御手洗いなら早めに席に戻ることができると思いますが、本の頒布は一期一会。
道行く人が一目惚れで本を購入するパターンもありますが、席に誰もいなければ決済ができません。
セキュリティ面については、机の上に作品を置いたまま離席すると、万引きされる恐れがあります。
せっかく作った本が自分の知らない間に盗まれていたら、当然嫌な気持ちになりますよね。
残念ながら、SNSを眺めていると年々盗難の被害は増えている印象です。
大抵のイベントは4時間以上の時間が設けられているので、御手洗いで席を離れるのは仕方のないことです。
ですが、ご自身が用意した物の管理責任は運営陣ではなく、当然あなたにあります。
席を離れる際は最低限、貴重品は必ず身につけて離席しましょう。
財布やコインケースなど金銭類は当然として、これだけは失ったら絶対に困るというものは持っていきましょう。
勿論ブースに並べている物全てが大事だと思いですが、トイレに行く度に机上を綺麗さっぱり片づけるのは現実的ではありません。
持参物の紛失は自己責任ですが、その対策方法をいくつか挙げていきます。
あくまでも対策なので、完全に防止できるとは限らないことをご了承ください。
作品の上に布を被せる
シンプルですが、大きめのテーブルクロスを陳列した作品の上に被せる方法です。
少なくとも吹き曝しの状態は防ぐことができます。
空調の風が強い会場もあるので、その時は飛ばないように工夫が必要です。
離席している旨を記した立札を表示する
「只今、席を外しています。○時頃戻ります」など、離席していることを示しましょう。
御手洗い程度であれば、具体的な時間を伝えなくてもいいと思います。
もし30分以上かかるような買い物に出かけるなら、示してあげた方が親切かもしれません。
あなたの本を欲しがっている人が居てくれると、常に意識しておきましょう。
もしそんな自信を持っていなくても、それはあなたの気持ちであって、他の人がどう思っているかまでは分かりません。
ご自身を過大評価して押し売りするのは論外ですが、過小評価してあなたの作品を欲しがっている人の手に本が渡らなくなるのも頂けない話です。
Twitterをやっているのなら、立て札を示すだけではなく、ツイートでリアルタイムに発信するのもアリです。
見ず知らずの人までとはいきませんが、少なくともフォロワーには伝わります。
そのフォロワーこそが、あなたの本を欲しがっている人である可能性だって十分あり得ます。
ちなみに買い物に出かけるために離席する場合ですが、あらかじめWEBサイトなどで欲しい本や、訪れたいブースをメモしていると時間を有効的に使うことができます。
欲しいものがたくさんある場合は、数回に分けて出かけるのがいいと思います。
一度に買い物に出かける時間は、どんなに長くても1時間以内にしておくのがいいと思います(僕は30分を目安にしています)。
例えば、イベントが4時間だとして1時間を買い物時間に充てるなら、全体の4分の1の時間を使っていることになります。同じ時間分もう一度買い物に出かけると、全体の半分もの時間を離席していることになります。
気になる本やサークルがたくさんあるイベントもありますが、サークル側で出展する以上は、あなたの作品との出会いを待っている読者を優先で考えましょう。
隣のサークルにお願いする
隣に座っているサークルに、離席の間だけブースを見守ってほしいと頼む方法です。
しかし、予め親交がなかったり、知り合いでない場合は難しいでしょう。
その日初めて出会った他人にブースを任せるのは、僕としては考えものです。
初対面であっても、会話してすぐに打ち解けられれば頼んでみてもいいかもしれませんが、そうでない場合は推奨いたしません。
初対面のサークルでも快諾してくれる気前のいい人もいますが、その場合は相手方の時間を束縛していることを忘れないようにして、感謝しましょう。
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