こんにちは、ブログ担当の瀉音です。
そろそろ花粉の季節が終わったんじゃないかと思いたいですが、ずっと瞼が痒い(ノД`)・゜・。
さて、今日のテーマは『本の体裁を決める』です。
作りたい本が、コピー本か印刷所製本にするか決まったら、本のサイズについて考えていきましょう。
A6サイズ(105mm×148mm)

A6サイズ=文庫本サイズなので、最も小説らしいサイズだと言えるでしょう。
ちなみに当サークル「教授会」の小説本も、全てこのサイズで統一しています。
机の上に陳列されていたら、一発で文章系の本だと思わせる大きさですので、多くの小説サークルに好まれるサイズです。
しかし、このサイズはコピー本を作るのにはあまり向いていません。
薄ければいいのですが、厚いとホッチキスで留められない可能性があります。
文庫本を頒布しているサークルの大多数は、印刷所製本を利用している印象です。
B6≒新書サイズ(128mm×182mm)※企画による

ビジネス書や自己啓発本などで採用されることが多いサイズです。
小説としては文庫本に比べると少ない印象です。
個人的には、文庫と新書なら電車の中でも読みやすい、丁度いい大きさのように思います。
また、文庫本より紙が大きくなるので、1ページあたりの文字数は多くなります。
つまり、同じ原稿で作った時と比較すると、本が薄くなるということです。
印刷所によりますが、サイズが大きくなってもページ数が減れば、印刷費は基本的に安くなります。
しかし、文庫本よりも大きいサイズで尚且つアニメ調の表紙になっていると、コミティアなどのオールジャンル同人誌即売会ではマンガと間違われることもあります。
文庫本同様、新書も文芸の同人誌としては、普遍的に見かけるサイズだと言っていいでしょう。
A5サイズ(148mm×210mm)

新書サイズよりも一回り大きくなり、文章は二段組にするかどうか検討するような大きさになります。
A5サイズも同人小説として割と見かけることがあり、写真のような評論ジャンルではむしろ一般的と言ってもいいと思います。
ただ、このサイズはマンガやイラスト本など別カテゴリーの同人誌でも一般的なサイズです。
オールジャンルの即売会では表紙の第一印象で、マンガやイラスト集だと思われることがあります。
B5サイズ(182mm×257mm)

マンガやイラストとしては普遍的ですが、小説の同人誌としてはラージサイズです。
同人小説の中でもこのサイズで頒布されている方は少数派のように思います。
大がかりなアンソロジー(合同誌)では候補になるサイズかもしれません。
書式として、二段組は必須と言っても過言ではありません。
大きいサイズという特徴があっても、文字数はあまり詰め込まないことをお勧めいたします。
携帯はしにくいので、電車通勤中やカフェ等、外で読むよりは家で読む方が向いています。
A4サイズ(210mm×297mm)

全ての文芸ジャンルの本として見てもやはり大きく、見かけることも多くはありません。
日常のコピー機で使う紙としてはお馴染みのサイズです。
写真のように多人数が参加するアンソロジーなら、選択肢に入れてもいいかもしれません。
画集や絵を前面に打ち出したいときに向いています。
文芸作品で特別なこだわりがないのであれば、個人的にはA4で本を作るよりも、これを半分に折ったA5サイズでの製本をお勧めいたします。
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