こんにちは、教授会代表の紗那教授です。
ワクチン接種が近いので、最近そわそわしながら過ごしています。
さて、今日は読了した『皆に信託を与える!』(紺碧もも様 著)の紹介です。
概要

自らの生み出した空想上の神様でありソロアイドルである【TAKARAちゃん】を実在する存在にしようとする女の子の話。 「皆に神託を与える!」 ・あらすじ ただの引きこもりの少女である【宝寿意志】はある日自らの心の中でのみ大切にされている空想上の神様でありソロアイドルである【TAKARAちゃん】を自分以外の他人の心の中にも残したいと思い、行動に移す。 夢の神様ソロアイドルの足掛かりを手に入れた【TAKARAちゃん】こと【宝寿意志】は果たして芸能界の荒波に揉まれながらも自らの理想を叶えることはできるのか?
「【ライトノベル】【現代】皆に神託を与える!【無料配布新刊】」入須堂@Text-Revolutions Extra 2 – Plag!
感想

体裁
A5サイズ32頁の本です。
印刷所は、同人誌印刷通販ペンタローという所で、初めて耳にします。
僕は実際にお願いした印刷会社は2社しかありませんが、機会があれば色んな所で試してみたいものです。
まずは表紙の女の子(TAKARAちゃん)がとても可愛らしいですね。
表紙の絵柄と物語の内容がよくマッチしています。
たまに絵と文の印象を故意に正反対にする方もいらっしゃいますが、個人的には本書のように分かりやすい方が好印象です。
以前Twitterでも呟きましたが、アイドルを題材にした小説は商業本を含めても意外と少ないので、希少性を感じます。
感想
32ページですが、2段組みなので、見た目より読み応えがあります。
第一印象として主人公の宝寿意志は、物凄い妄想癖だと思ってしまい、それを真面目に受け止めるプロデューサーに圧倒されてしまいました。
序盤からパンチの効いた展開だなと感じていたのですが、読み進めるとそれが読者サイドとしても、いい意味で自然に感じられてきます。
アイドルの方向性について、真剣に考えさせられました。
また、TAKARAちゃんはソロアイドルですが、そういえば最近現実世界ではソロアイドルってあまり思い浮かばないなと思いました。
昭和の時代だと松田聖子や中森明菜といったところでしょうか。
今では依然として48グループの力が強い印象ですが、グループですよね。
そんな時代で、宝寿意志が「ソロアイドルは絶滅なんてしませんよ」と、はっきり記者に答えた姿が一番印象的でカッコよかったです。
僕もはしくれながらアイドル小説を作品に持つ身として、可愛くカッコいいアイドルを表現するとはこういうことかと、勉強になりました。
こんな人におすすめ
・簡潔にアイドル小説を読みたい人
・ソロアイドルにこだわりがある人
・アイドルとは何かと考えてみたい人
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