こんにちは、教授会代表の紗那教授です。
緊急事態宣言のため、専らステイホームしているのですが、早くもゴールデンウイークが溶けそうな予感。
さて、今日は読了した同人小説『My Sweet Dying』(ぐるぐるめー 様著)の紹介です。
概要

エルディはある日自殺を決意する。しかし死の間際目の前に現れた死神は溜息の出るような美しい女神だった。女神は言った「お前を殺すわけにはいかない、生きろ」エルディは死神である女神に一目惚れし、何度も自殺を試みるが…。現代風ブラックコメディ。
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感想

体裁
A6(文庫本)サイズで、150頁です。
ぐるぐるめー様のTwitterアカウント名が暗黒のティータイムなだけに、見るからにダークそうな雰囲気です。
表紙の赤と黒と白のゴシックカラーバランス、いいですね。
画風もゴシック感に溢れていますね。
三人のキャラクターが描かれていますが、ヒント:まだ隠れキャラがいます。
感想
「自殺」というと、創作界隈の中ではナイーブなテーマです。
本書の冒頭を始め、各小説投稿サイトの規約でも、それを助長するような内容はNGとされています。
しかし、本書はあらすじに記載がある通り、ブラックな題材を扱ったコメディです。
主人公の青年エルディ君はとても軽い動機で死にたがりますが、不謹慎ながら「いつあの世に逝くのかな」と思ってしまうくらい、なかなか逝きません(汗
死神カフィンと度々会話を交わしますが、真面目な彼女が呆れてしまうほどです(^^;
しかし、結末を迎えるとエルディ君に対する歯がゆさも無くなっていました。
むしろ、案外いい人かも(?)という感じもしました。
また、本編以外にもアナザーストーリーがいくつか収録されていることが、食事で言うデザートのように美味しかったです。
最後にカフィンが死神を務めることになる経緯が描かれていたのは、とても面白かったです。
読み始めから手を止めることなく一気読みしてしまったほど、面白かったです!
大脱線しますが、カフィン(Coffin)と聞くと僕はライトノベルの『棺姫のチャイカ』(榊一郎 著)を連想してしまいます。(Coffin Princess)
こんな人におすすめ
・ナイーブなテーマの小説が読んでみたいけど、あまり重たいのは嫌だ(ちょっとライトがいい)
・一気読みできる文量、文体がいい
・現代の世界観でゴシックを感じたい
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