こんにちは、紗那教授です(/・ω・)/
さて、本日の2記事目更新です。
『かゆうま ~The fortress of sinners~』(たけぞう様 著)の感想と紹介です。
概要

「君の宗教を、この娘に教えてくれないかな?」 生ける屍が徘徊するほどにはいびつな世界。 砦が『屍者』に侵されたところを助けてくれた男。 彼は、一人の『屍者』の少女を連れていた。 罪と罰。愛と正義。赦しと死。人と『屍者』。 見習い修道女のペシェが出会ったのは、 あまりにも残酷な世界の真実だった……。 死の至近距離で、愛に溺れる罪人たちの物語。
「【ライトノベル】かゆうま ~The fortress of sinners~」Bamboo Storage@Text-Revolutions Extra 2 – Plag!
感想
体裁
A6文庫本サイズで、64ページです。
印刷所は、ちょ古っ都製本工房さん。ナカーマ( *´艸`)
何度も同じことを言うかもしれませんが、やはり物書きさんのちょ古っ都さん率は高いですね。
表紙も、物語の内容通り退廃的な世界観が伝わってきます。
感想
いきなりステーキならぬ、いきなり四面楚歌の状況から始まります。
『屍者』というのが初見だとゾンビのような印象を受けましたが、単純なゾンビものではありません。
罪を犯した者が、『屍者』となるのです。
主人公の修道女ペシェもそうですが、ヒロインとしてもう一人カリンという屍者が登場します。
「罪」というキーワードが、カリンがそうなってしまう前の悲しきエピソードに上手くかけられていて、短編ながらよく練り込まれているストーリーだと感じました。
世界観としては長編として展開しても、文字数さえ書ければ十分な重みのある物語が出来たと思いますが、短編ながらそれを理解させてくれる文章の流れにあっぱれと言いたいです。
僕個人は物語を短編に収めるのは苦手としていて、最近特にその弊害が色んな面で現れてしまっているのですが、この小説を読んで一つのヒントを得た気がします。
こんな人におすすめ
・よく有りそうで無い世界観を読みたい方
・短編で切ないストーリーを求めている方
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