こんにちは、教授会代表の紗那教授です。
読書は専ら雑食(特定のジャンルにこだわらない)の僕ですが、何気に詩歌を拝読したのは初めてかもしれません。
今日は『彼女達の棺』(月ノ音姫瑠 様著)の紹介です。
概要

月ノ音姫瑠 詩集第二作目 「彼女達の棺」 サイズ:A5 ページ数:28P 私の娘たちの洋墨の世界。 人形である彼女達を概念として残すための詩集。全12篇。 2015年4月に開催した個展『心象の人形展』にて発表した作品と完全新作3作。 私の棺に入れるための作品の詰め合わせでございます。 貴方の心に淡く彩りを差して参ります。 貴方の心に煌々と光の粒が降り続けますように。
詩集 彼女達の棺 – メンタルティック→ワルツ★通信販売部 – BOOTH
感想

体裁
概要にもある通り、A5サイズ28頁の本で、紙質はシンプルです。
印刷所が中長印刷様というところで、初めて聞く印刷会社です。
調べてみると、青森県の会社さんみたいですね。
あとがきより姫瑠様が岩手出身と知ったのですが、東北へのこだわりでしょうか。
知り合いの東北出身サークルさんは、地元愛が強い方が多い印象です。
感想
詩歌はほぼ読んだことがないので、とても新鮮な感じでした。
そもそもあえて今まで読んだことがない詩歌というジャンルを読んでみようと思ったのは、この本や姫瑠様の属性に共通点や興味を持ったからです。
・ロリィタ詩
・人形
この2点です。
僕は男性ながらゴスロリ服の有名どころのブランドは大体知っていて、人形ではスーパードルフィーのオーナーです。
↓うちの子

毎度前置きが長くなってしまいましたが、まずは見開き2ページにドン!とインパクトのある詩歌が飛び込んでくるのが印象的でした。
今まで詩歌に触れることがなかったのでご容赦いただきたいですが、詩歌の本というのは例えば文庫本小説のように開いたら白いバックに文章だけが並んでいるものだと思っていました。
ところがどっこい。
詩歌の内容に合わせて、文字の大きさやフォントを変えたり、装飾があったりしてこうった芸術表現もあるんだなと感銘いたしました。
詩について学はありませんが、幸い先述の共通キーワードがリンクして、1ページまたは2ページが表現する世界を感じることができました。(と、勝手に思っています)
一番心に残った詩は、最後にある「君の詩、春を歌う乙女」です。
読んでいてとても切なさ、けれど同じくらい大きい希望を感じました。
あとがきで解説されている通り、やはり姫瑠様にとっても、思い入れのある詩だったのだなと。
本書をきっかけに、詩歌の世界への興味が開かれた感じがします。
こんな人におすすめ
・「ロリィタ」「人形」というキーワードにピンとくる人
・文章とデザイン、両方を楽しみたい人
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