こんにちは、紗那教授です(/・ω・)/
オミクロンがいやーな雰囲気になってきたこの頃。
さて今回は、『ヒトガタ遊戯』(末千屋コイメ様 著)の感想と紹介です。
概要

A6(文庫サイズ)54P。 ダークメルヘンな連作ホラーになります。 あらすじ 路地裏の小さな劇場へようこそ。 あなたは運良く『人生劇場』を 観劇することになった。 ここでは、様々な人生の物語を 観劇することができる。 食べ物の物語、愉快な音楽隊の物語、聖女の物語。 他にも奇妙な物語を上演中。 どうぞごゆるりと。 路地裏の劇場では、様々な人生の物語を観劇することができる。 食べ物の物語、愉快な音楽隊の物語、聖女の物語、他色々……。 珍奇で滑稽な見世物小屋の劇中劇。 ブラックユーモアあふれる不気味で愉快な連作ホラーメルヘン集。 サンプルはこちら https://novelup.plus/story/401002221
ヒトガタ遊戯 – 夕焼けの里観光協会 – BOOTH
感想
体裁
A6の文庫本サイズで、ページ数は52と、短編小説です。
印刷所は、最近ちょこちょこと見る機会も増えてきた、おたクラブさんですね。

写真では分かりにくいかもしれませんが、キラキラとした紙を使用されていて、表紙の色合いと合わさって華やかな感じです。
しかし、ジャンルはホラー。
どんな華やかなホラーな展開なのでしょうか。
感想
プロローグとエピローグを合わせると、全部で9つのショートストーリーで構成されている本書。
個人的には、第七幕の『信仰と種』が一番印象に残りました。
何一つ不自由のない聖女様が、悪魔から不幸の種を買ってみたというお話。
ホラージャンルだけに、末路は詳しくお話しなくても想像できるかと思います。
本書全体的に人体が欠損する描写が多く、コイメ様の他作品のあらすじを読んでも、そういった描写が多いのだろうと予想されます。
かくいう僕はホラーは書いたことがありませんが、同じく人体が欠損するバトルアクションは書いていますので、参考になります。
現在小説は専ら同人誌しか読まなくなった(商業小説を読んでいる時間がない)ので、こういったところから自作品にも活かせるインプットが得られると感じています。
本書につきまして、個人的にはホラージャンルであることは分かるのですが、文学フリマのジャンル分けで言うと「妖怪」カテゴリでもいいと思いました。
こんな人におすすめ
・短編のホラーが読みたい人
・その中でも特に人体欠損がある描写を読んでみたい人
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