【同人評論紹介・感想】『ガチ恋リアコの構造 好きにならずにはいられない』(手条 萌 様著)

同人誌紹介・感想
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こんにちは、教授会代表の紗那教授です。

早くもGW後半戦。読書とモンハンで終わってしまいそうです。(昨日と同内容)

さて、今日は読了した同人小説、

ではなく同人評論『ガチ恋リアコの構造 好きにならずにはいられない』(手条 萌 様著)の紹介です。

評論ジャンルを読むのは久しぶりです。

概要

 もはやオタク賛美や推し語りに用はない。尊い? 無理? リスペクト? 偶像崇拝やオンラインサロン語りに興じている場合ではない、今こそ対象にガチでリアルに恋をしろ! ガチ恋リアコこそが、すべてを救う品位のある行為だ。

〈もくじ〉

はじめに 

ガチ恋リアコの構造 好きにならずにはいられない   

現代における現実の恋愛とガチ恋リアコ  

肉体的接触とコミュニケーション  

セカイ系としてのガチ恋・リアコのすれ違い  

リモート・ニア・セックスとしての芸人ガチ恋  

ガチ恋・リアコの構造パターン  

オンラインサロンと信仰とアイドルカルチャー  

誹謗中傷の理解  

腐女子的ガチ恋

「理解のある彼くん」はいらない

BLとホモソーと紅一点

おわりに

【単品】評論『ガチ恋リアコの構造 好きにならずにはいられない』 – 手条萌(from 強い気持ち・強いしらす) – BOOTH

感想

体裁

A5サイズ、32頁です。

印刷所がコストパフォーマンス最強のちょ古っ都製本工房様です。

当サークルも評論ジャンルは同じくA5サイズで刷っているので、ナカーマ(゚∀゚)

綺麗な紫色です。

感想

まず中身の前に、32頁の本ですが、久々の評論ということで使わない頭を久しぶりに動かした気がします。

予想以上に読了するのに時間がかかりました。

GW終盤のタイミングで良き本を引いたなと思います。

(同人小説もちゃんと多少頭を動かして読んでいますよ!)

次に中身についてですが、あらすじの通り、ガチ恋勢について解説と著者の意見が述べられている本です。

本書はText Revolutions Extra2という通販型同人誌即売会で購入したものです。

それ故買う基準は表紙とあらすじが頼りになるのですが、表紙絵のちょっとライトな感じからは想像できないほど、濃い内容(テーマについて深く調べている)でした。

冒頭述べたように読了に時間がかかったというのは、理解し嚙み砕きながら読み進めるのに時間を要したということです。

著者の手条様を非難しているのではなく、僕自身の理解力が足りないということです。

(仕事でもしばしばお前は理解力が低いと言われますので……汗)

手条様もあとがきにて、これを書くのは想像の何倍もしんどかったと仰っていますが、本当にその苦労を感じます。

本書で深く刺さったのが、「ガチ恋論は自分の感情を整理して、今と未来を生きるための一つの考え方」という点です。

ガチ恋論の解説は複雑なところがあるので、結果だけ知りたいという方はあとがきを参考にされるといいかもしれません。

欲を言えば、簡単なブロックでもいいので、図解があった方がより読み進めやすかったように思います。

ただ個人的には本書はそれ以上に、「現代における現実の恋愛とガチ恋リアコ」の章が一番印象的でした。

この章では現実の恋愛自体が訴求力を失ってしまっていることと、その原因、スマートな恋愛等について解説されています。

まさに現代の恋愛の本質を捉えている内容だと感じました。

章の冒頭では僕みたいな非モテは関係ないかなと一瞬思いましたが、単なる非モテ云々の話ではなく、ライフスタイルの根幹という視点から解説されているのは必見です。

そういう意味では、今まさに恋愛について悩んでいる方については、大きなヒントとも成り得る内容だと思いました。

また、本ブログをご覧になられている方は創作されている方がおそらく多いと思うので、現代が舞台で恋愛要素を出す予定のある方には大変参考になると思います。

こんな人におすすめ

・「ガチ恋」「推し」「アイドル」というキーワードにピンとくる人

・現代の「恋愛」について理解を深めたい人

・自分の好きなものに対して感情を整理してみたい人

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