【同人誌紹介・感想】『DYRA Capitolo 1』『修羅の日の出営業 ~アナタに創作のネタを提供する(かも知れない)姫月が実体験したコワイ話~』( 姫月彩良ブリュンヒルデ様 著)

同人誌紹介・感想
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こんにちは、紗那教授です(/・ω・)/

4回目ワクチン接種の副反応を乗り越えたものの、病み上がりのような感覚なので、今日は読書をして過ごしていました。

今回は、姫月彩良ブリュンヒルデ様の2作品の紹介と感想です。

  • 『DYRA Capitolo 1』
  • 『修羅の日の出営業 ~アナタに創作のネタを提供する(かも知れない)姫月が実体験したコワイ話~』

『DYRA』は遅読の僕としてはとても珍しく、数時間集中して読み通してしまうくらい面白い小説でした。

『DYRA Capitolo 1』

【辺境の村で暮らす少年タヌは、焼け落ちる村の中で、謎の美女DYRAと出会う】 片田舎のレアリ村が突然、錬金協会を名乗る組織の手の者たちの焼き討ちに遭遇する。 そこへさらに、獰猛な人喰い狼も山から下りてきた。 村の奥の家に住む少年タヌは絶体絶命の危機に陥ってしまう。 人喰い狼がタヌを補食しようとしたまさにそのとき、謎の美女が周囲に青い花びらを舞い上げながら現れ、助けた。 ──それが、タヌとDYRAの運命の出会いだった。 帰る場所を失ったタヌは、村を出て、DYRAと共に旅に出ることにした。 かねてより行方不明になってしまっている両親を捜すために。 村の外の世界はタヌにとって、すべてが新しいものだった。 死神と蔑まれるには優しすぎるDYRAの自分捜しと、帰る場所を失った少年タヌの父親捜しの物語、ここに始まる。

DYRA Capitolo 1 新装四訂版 – 11PKのおみせ – BOOTH

ゴシックSFファンタジーという位置付けの本書。

サイズはA6文庫本サイズで、やはり手に一番フィットします。

イラストは、みけちくわ様という方が手掛けており、DYRAちゃんが表紙になっていますね。

絵は表紙と、中にカラーで4キャラクターの立ち絵がありますが、文と絵がよくマッチしていて物語に溶け込みやすかったです。

『DYRA』シリーズは現時点で、10巻目が最新刊。

紛れもない長編小説ですが、文と絵がキャラクターの特徴を相互によく捉えていて、メインキャラクターの人数が多くないのも好印象です。

僕自身も長編を書き上げた身ですが、これは長編小説の1巻目として非常に大事なことだと思っています。

1巻目からキャラクターがわんさか出されても、名前を記憶することができないので、重要なキャラクターを絞っている本書はとても好印象です。

同時に、キャラクターの個性や性格、役割がはっきりしていて読みやすかったです。

これも個人的に面白いと思う小説の共通事項ですので、スラスラとページを捲りやすかったのも納得です。

ゴシックと謳っているだけのことがあって、要所要所で美しい描写が特徴的だなと思いました。

常に耽美や華美な文体もいいですが、本書ではオオカミといった獣やチンピラ的な敵が登場するので、この形が一番綺麗だなと感じました。

特に花びらが舞い上がる描写と、DYRAの着る服の描写は美しいと感じました。

DYRAはクールビューティーでヒロインたるヒロイン、タヌは力はないながらも主人公らしいキーマン、RAAZはミステリアスな存在で次巻以降も読むのが楽しみです。

前々からTwitterで気になっていた本書ですが、お迎えして大正解の作品でした。

『修羅の日の出営業 ~アナタに創作のネタを提供する(かも知れない)姫月が実体験したコワイ話~』

 我ながら、一体どういう生き方をしたら、こんなバイト先と縁を持つことになれるのか。普通に生きていたらこんな仕事場で働くことになるなど、そうあるもんじゃない。  煌びやかなビルの上層階にあるレジャー会社。ゴルフ会員権販売か何かだと信じて面接にいき、採用されたら「殿方のためのレジャー」会社。あとだしジャンケンで次々に明らかになるバイト先の正体。  そして、そんな仕事場に、桜の代紋さえ可愛く見えてくる「あいつら」が乗り込んできた!  そんな、「人生リアル2時間ドラマ」の体験談。「バイト面接から退職しかない青ざめるまでのドタバタ劇の顛末」です。

修羅の日の出営業 ~アナタに創作のネタを提供する(かも知れない)姫月が実体験したコワイ話~ – 11PKのおみせ – BOOTH

『DYRA』シリーズとは打って変わり、姫月様のエッセイ本でございます。

当方小説サークルですが、実は個人的に読む側としては、エッセイとかノンフィクションのジャンルも大好きなんですよね。(ちなみに商業本はそれに加えてビジネスジャンルしかほぼ読まない。商業小説は年に1冊読むか読まないかくらい)

あまり詳しいところまでネタバレしてしまうとアレですが、あらすじの通り、普通に生きていたらまず遭遇することはないであろう職場のお話です。

冒頭の文より、姫月様は雑誌編集部の実務経験があるとのことで、『DYRA』が読者が読みやすい親切設計になっていることに勝手に納得。(商業誌であれば読みやすさは必須項目と言えるでしょう)

感想としては、とりあえず事件に巻き込まれなくてよかったということです。

先述の通り僕は同人誌以外ではビジネス本を読んだりYoutubeでもビジネス系のチャンネルを拝聴することが多いですが、近年共通して言われているのはブラック企業・変な職場は即刻辞めた方がいいということです。

履歴に傷が付くとか、石の上にも三年というのは、変化のスピードが速い現代ではもはや死語になりつつあるかもしれません。

本書の職場で我慢して働き続けていたら、……思わぬ形でお縄になっていたかもしれませんね。(大汗)

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