こんにちは、紗那教授です(/・ω・)/
今年も後2カ月で終わってしまうのですね。時の流れ早し。
秋もあっという間に過ぎ去ろうとしていますが、秋と言えば、スポーツ?食?
読書?いや、アクション小説の秋ですよね!!(強引)
設定が練りこまれていて、尚且つ初めて読む人にも分かりやすい文章構成になっているアクション小説は、本当にテンポ良く読み進められて気持ちいいです。
そこで今回は、今回は、『Cyber Sorcerer』(高坂悠壱様 著)の感想と紹介です。
概要

己が望む、
唯一の黎明に至るまで。
※本作品は「ディストーション」の外伝小説です。あわせて読むと、よりお楽しみ頂けます。
▼あらすじ
時は遠未来。
幾度の文明崩壊を経て、この世界は元素と二進数により構成されるようになった。
但し、人間を除いて。しかし、例外たる人間にも「更なる例外」が存在する。
それこそが、元素と二進数によって体が構成されているヒト・中立子。フリーの荒事屋・三春煉も中立子であった。
それも、或る種「規格外」と呼べる程の。侵食者且つ構築者である彼は、ある日、奪い去られた機密情報と主要予言者を奪還するよう依頼される。
「Cyber Sorcerer」朝焼けの4号室@第十回文学フリマ大阪 – 文学フリマWebカタログ+エントリー (bunfree.net)
敵の懐へと潜入し順調に進撃していた煉であったが、その前方に美しき剣客が立ち塞がった――。
銃と剣の織りなす、超速閃光のアクションSFファンタジーが幕を開ける!
感想
体裁
新書サイズの142ページですが、2段組みとなっているので、がっちりとした読み応えがあります。
僕の大雑把な勘ですが、文庫本サイズにしたら260ページぐらいですかね。
2段組みで小説本を出そうと思うとき、大多数のサークルにとって、新書・B5・A5の3択になるかと思います。
当サークルには新書サイズの作品はありませんが、もし作るとしたら新書サイズにすると決めています。
主観ですが理由としては、オールジャンルの即売会に参加するとき、漫画・イラスト本と間違われる確率が減ると思っているからです。
このような点やアクションを題材にしていることから、高坂様は当サークルにとって親近感が沸くポイントが多くて嬉しいです。
感想
本作は以前拝読した『ディストーション』の外伝との位置づけとなっています。
『ディストーション』については、感想・紹介の記事がありますので、こちらもぜひ読んでみてください。
本作は女性に打って変わり、男性主人公の三春煉。
表紙のいよ。様のイラスト通り、文章からもそのイケメンぶりと、口の達者ぶりが窺えます。
今回も高坂様らしい文章展開がされており、異能アクションSFファンタジー、そしてサイバティックな世界観がガツンと伝わってきます。
同人の小説界隈に身を置いてそれなりに長くなってきましたが、ここまであらゆる単語に振られているルビにこだわっているサークルさんは見たことがありません。
それ故、先述の世界観にどっぷり入り込むことができるのです。
世界観と言えば、先進的な雰囲気ながらも、実際の関西の地名を使われているところに愛を感じますね。
例えば、「昔は東京都と言われていた土地だった」とかみたいな世界は、個人的に好きな要素です。
アニメだと『コードギアス』シリーズが印象的で、当サークルのアクション小説『百獣の女王』にもその要素は取り入れています。
本作のアクションシーンですが、ハイテクな戦いになるため文章表現に苦労したのではないかと思いますが、一読者としては取り残されずに読み進めることができました。
煉は所謂最初から強い系の主人公ですが、テオドールというキャラクターとの戦闘シーンではヒヤッとする描写もあり、ハラハラ感も伝わってきます。
ディスるわけではないのですが、所謂なろう系小説で俺TUEEだけで話が終わってしまう作品も世の中人気だったりしますが、僕個人としてはやはり一方通行な作品は退屈です。
本書のように、読者に多少なりとも揺さぶりをかける作品の方が、一読者としては世界に入っていきやすいと感じます。
また、本編である『ディストーション』の続きが気になるところですね。
面白いと思った続き物作品は、追いかける愉しさもありますよね。
あ、そういえば最後に。
飯の描写はパーフェクトだと思います👍(赤兎馬いいね)
こんな人におすすめ
・スタイリッシュな異能バトルが読みたい人
・サイバティックな世界観の小説が読みたい人
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